FuzzyGrey

曖昧の中に真実を

世界に名を轟かせる

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十年来の親友が、「俺の才能は世界に名を轟かせるほど」と言った。

自分の才能を信じて疑わないその瞳が格好良くて、私の尻にも火が付いた。

そこで今回は、【轟く】という言葉について学びを深めたい。

轟くの意味

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【轟く】には

①遠くに音が響き渡る。鳴り響く。

②世間に名が知れわたる。有名になる。

③期待や興奮などで胸がどきどきする。鼓動が激しくなる。

という意味がある。

往々にしていい意味で使われることが多い言葉だ。

漢字の由来

なぜ、車が3つで、轟くという意味になるのか。

一見すると、“轟”と“車”に関連性が感じられず、疑問に思った。

漢字の世界では3つ重ねることで「多くの」という意味をもたせることがよくある。

【森】…樹木が生い茂っている様。

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【品】…種類・品種、品質。批評・品定め。

【晶】…あきらか、光り輝く。

樹木が生い茂ると意味をもつ「森」や、

ものの種類や、多くの人の観点から品定めをする「品」。

星が光り輝く象形から成り立つ「晶」など、

同じ字を3つ重ねることで数が多いことを表している。

因みに、この種の漢字は、代表格である“品”から「品字様」と呼ばれている。

四字熟語にも

3という数字が数が多いことを表すのは漢字だけでなく、四字熟語でも再三表現されている。

【一読三嘆】

すばらしい詩文などを読み、深く感銘すること。一度読んで何度も感嘆する意から。

【三千世界】

この世のあらゆるものすべて。全宇宙。

【三人成虎】

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真実ではないことでも、多くの人が言えばいつの間にか真実として広まるということのたとえ。

「三人成虎」という四字熟語は

「街に虎が出たと言ったら信じるか」と尋ねると「信じない」と答え、「それならばもう一人別の人物が同じこと言ったら信じるか」と尋ねると「わからない」と答え、「三人ならどうか」と聞くと「信じるようになるだろう」と答えたという故事からできた言葉。

三日坊主や三人文殊のように、3という数字が、数量を計るにあたって一定の基準となっていることが分かる。

タロット占い

さらに、タロット占いの世界での3は生成を表す。

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0は無。

1でスタート(無から有を生み出す)

2が対立(1の二極化)

3は対立していたものが調和し、新たに作り出されること。

という流れでタロットの数字は解釈されている。

自分を信じて

ということで、友達の言葉からひとつの学びを得ることが出来た。

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根拠のある自信は、それ(根拠)が崩れた時にひっくり返ってしまう。

ただ、根拠のない自信というものは崩れることを知らない。

自分がそう思うから、という根拠のないところから湧き出る自信は崩しようがない。

自分がいちばん自分を信じて、その才能を轟かせていきたい。