外圧によって、人は動く
行動力、経験値、知恵知識。
大事なことは分かっているけれど、ハードルが高い。
「行動しろ」「経験こそすべて」
と言われたところで、納得はするけれど行動には移せない。
結局自分で気付くしかないのである。
そんな話をしよう。
自分で気付かないと動かない
人は自分で気付かないと行動しない。
人に言われてやるんだったら、みんなやっている。
セミナーを受けて受けっぱなし、本を読んで読みっぱなし。
この状況が表すは、「自分で気付かないと行動しない」である。
では、行動するために、つまり気付きを得るために、何をしたらよいのか。
経験談と共にまとめてみよう。
横並びでよーいドン
小学生。ただただ無邪気に“楽しい”を追求して遊んでいた。
効率とか、費用対効果とか、成長とか、考えていなかった。
社会人。時間がない成長したいぶち上げたい。
いつからこんなに自分の人生が窮屈になったのだろう。
職場のせい?一人暮らしになったから?年齢のせい?
違う、自分のせい。
自分で自分を追い込んで狭めて窮屈にしていたことに気が付いた。
社会は残酷で、職場に入ると“同期”という括りで横並びにされる。
で、新人としてよーいドン。
競いたくもないのにレースに出場させられる。
私の職場は内部の昇任試験が毎年行われていて、みんな割と真剣に勉強に励む。
同期会でその試験の話になって、同期全13人中7人が合格。
私も自分なりに勉強はしていたものの、不合格。
今年はそもそも諦めていて、来年本格的に…と考えながら試験後は勉強しない日々を送っていた。
けれど、この飲み会で同期がみんな、本気の本気で勉強していたことを知る。
外圧である。
「自分もやらなきゃいけない、焦る。」
こうやって身をもって気付くと、人は自然と行動する。
行動には気付きが必要。気付きには外圧が必要。外圧には他人が必要。
それも、少し遠い距離の他人が必要。
自分で気付いた結果の行動は、やる理由を当然のように答えられるくらい明確だから、効果も出る。
やらなきゃな~、やるんだよな~でやっても、吸収率が違う。
人が変わるには、頭をトンカチで殴られるほどの衝撃が必要。
それには人から言われるんじゃない、自分から掴みにいかなくてはならない。
どんな船でも乗ってから
私はよく持論を展開して修正して…を繰り返す。
つい最近まで、「沈みゆく船には乗らない」という持論を持っていた。
果実を最後の最後まで収穫しようとしてはいけない、損切りの目を持つという意味で使っていた。
けれど、今は「どんな船でも乗ってから」という持論になった。
というのも、その船が沈むかどうかなんて乗ってみないと分からないし、乗ってみて沈んでいってもどうせ何とかなる。
どんな船でもチャンスがあったら乗ってみる。
沈みゆく船を渡り歩いた分だけ自分の経験となり、価値となる。
何事も判断してから行動しては、一生のうちに乗れる船は限られてしまう。
やってきた船には乗ってみる、そうやって人と関わった先に外圧という行動のエサが蒔かれている。