FuzzyGrey

曖昧の中に真実を

【完走】札幌マラソン初出場

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23歳にして初めてのマラソン大会に出場した。

小さい頃からずっとサッカーをやっていて、今はジムで体も鍛えている。

「何事も経験」と感じていて、この挑戦もすごく意味のあるものだった。

なぜマラソン大会に出ようと思ったのか、実際に走ってみてどうだったか、走りきってみて、今何を思うか。

初めての札幌マラソンを振り返る。

第48回札幌マラソン

23歳にして初めてのマラソン大会。

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北海道で2番目に大きい大会である札幌マラソンに出場。

種目はハーフマラソン、21.0975㎞。

きっかけ

なぜ札幌マラソンに出ようと思ったか。

きっかけはひとつの動画。

薬学生ながら筋トレに励み、動画を撮り編集して、ボディメイクの大会にも出場している“薬学生トレーニーさくら”の挑戦。

ボディメイクで名を馳せた彼女が、100キロマラソンに挑戦していた。

この動画でもそうだし、ボディメイクの大会でもそうだけど、本気で努力をしてきた人の涙は美しい。

学生が終わって社会に出てからもこういった挑戦を続けている人が輝いて見えて、自分も挑戦したい。と思った。

72キロも走って、悔しくて涙が出せること。

それまでの努力、想い、身体の限界。色々感じるものがあった。

けれど、自分は経験していないから本当の意味では分かっていない。

何事も経験。自分も挑戦したい、走りたい。そう思った。

乗ってくれる友達

さくらが、ぶーやんに誘われてウルトラマラソンに参加したように、人が何かの行動を起こす時に必須なのは同志。

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「頑張っている人の周りには頑張っている人が集まる」とはよく言ったもので、幸い、私にも乗ってくれる友達がいた。

社会人になったタイミングで上京したにもかかわらず、帰省して札幌マラソンに出場してくれた。

さくらも言っていたが、人の力はすごい。

励みにもなり、負けん気も生んでくれる。

何歳になっても夢を持っていい

お互い初めての挑戦。少なからず不安な気持ちでスタートの合図を待っていると、隣にいたおじいちゃんが話しかけてきた。

「君たちなら若いから走れるね」

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話を聞くとおじいちゃんは89歳ランナー。

北海道マラソンに最高齢で出場しているおじいちゃんで、北海道新聞から取材を受ける程の人。

夢は「100歳まで走ること」と語るきむ爺は、当然のようにスマホを取り出してLINEやカメラロールを私たちに見せてくれた。

病院のお世話にもなっていなくて…家ではたらふくお酒を飲んで…と、自分のことを誇らしげに語るきむ爺はすごく輝いていて、かっこよかった。

実際にきむ爺はこの大会を3時間19分で完走していた。

言うだけでなく、参加するだけでなく、結果も出す。

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「いくつになっても夢を持っていい」

「いくつになっても挑戦していい」

きむ爺がそう教えてくれた。

23歳で初めてのハーフマラソン挑戦。

遅すぎることなんてないし、今が一番若い。

これからも挑戦を続けていきたい。

人の力は偉大

今回のマラソン大会での一番の収穫は「人の力は偉大」だと気付けたこと。

大会に向けて一人で練習を始めた私は、10キロを3回ほど走った。

そのどれもが苦痛で、すごく長く感じた。本番が不安なほどに。

常に距離を意識してしまい、走っても走っても10キロに到達しない。

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そうして迎えた大会当日。

6000人と共に走った10キロはびっくりするほどあっという間。

住宅街、わざわざ家から出て頑張れと声を掛けてくれる人たち、マンションのベランダから応援をしてくれているお年寄り、エイドで煽ってくれるボランティアの人たち、先人切って走っているランナー。f:id:xaviru_80:20231003205749j:image

そのすべてが頑張る理由になった。

 

人の力ってすごい。経験しないと、ここまで心の底から語れない。

それも色んな人がいるから、成り立つ。

札幌マラソンを運営してくれる人、スタートラインに駆けつけてくれた秋元市長、6000人のランナー、エイドで水を用意してくれる人たち、応援してくれる観客たち、自分を応援して声を掛けてくれた家族、応援メッセージをくれた友達、素敵な出会いのきむ爺、一緒に参加してくれた同志、そして21㎞を走りきった自分。

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多くの人が、様々な角度からそれぞれの出せる力を出すことで成立しているお祭り。

本当に人の力は無限大だなと感じた。

メリハリを作る

21㎞。決して短くない距離。

初めての挑戦にして、完走することが出来た。

タイムは1時間59分。1キロ5分半のペース。

私より速いランナーは1500人以上もいたけれど、私としては早すぎるペースだった。

それも、ずっと一緒に走ってくれた同志がいたから達成したこと。

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2時間15分を目安として挑んだ今大会で、一つの壁である2時間を切ることが出来た。

最後の3キロは本当にきつくて、「もう二度と出ない」と思いながら走っていたし、ゴールした瞬間は脳が揺れてクラクラした。振り返ると、もの凄く充実の大会だった。

少し落ち着いて、同志が「次はフルマラソンだな」と言った。私は乗った。

次は北海道マラソンに出る。

 

人生はメリハリである。

日常がつまらないと嘆く人ほど、自分から何も行動を起こしていない。

頭で考えて無謀なくらいの挑戦をしてみる。

怖くて震えることに飛び込んでみる。

メリハリは、そうやって自分で作るしかない。

その瞬間、挑戦に夢中になって、終わった後は新たな挑戦が見つかる。

そうやって、与えられた命を使い果たしてこそ充実の毎日がやってくる。

改めて、最高の経験だった。

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Next…北海道マラソン42.195㎞

 → 応募 2024.04頃~

結果

Event:第48回札幌マラソン ハーフマラソン

Time:1時間59分

参加人数:6500人

完走:4500人

順位:1500位