「成功したければ、本を読め」とよく耳にする。
たしかに成功者が本を読んでいる割合は驚くほど高い。
だから本を読もう。と、読書を習慣にしている人は一定数いるだろう。
ただ、本を読み終えた際に、「何が面白かったの?」と聞かれて、答えられない人が多いように思う。
ひとつの本からはひとつ。たったひとつの「これを学んだ」があればそれで十分だ。
ひとつの本からひとつの記事
本の要約、本から得たこと。
どうしても、箇条書きで並べたり、〇選のようにいくつかにまとめようとしてしまう。
一方、ひとつの本からはひとつの学びで充分だと私は思っている。
あれもこれもと、何個も学べば学ぶほど、実践するのが難しくなる。
ひとつの本からはひとつの学び。
1冊読み終わったらひとつのテーマで、ひとつの記事を書き上げる。
それくらいでちょうどいい。
種と芽
本を植物で例えると、本は種で、学びは芽。
本を読むと種が植わる。
その種から芽が出るかは分からない。
そして、芽はひとつで良い。
たとえすぐに芽が出なくても、種は植わっている。
たくさん本を読んで、たくさん忘れていい。
いつかなにかのきっかけで芽が出ることがある。
そのために読書と言う名の種撒きをしておく。
芽が出たときには、なんの本から学んだかは忘れているだろうけど、淘汰されて残ったものが本質だ。それでいい。
行動に移すこと
「感情を動かすのは二流。行動に移させるのが一流」という言葉がある。
本から何かを学んだ際に、実際に自分で行動に移してみて、やっと成果がある。
ただ、“行動”のハードルが高いのは皆、周知の事実だと思う。
行動に移すには腑に落とす必要がある。
腑に落ちていないと人は行動ができない。
本から何かを得て、行動に移す。
この間には「腑に落ちる」という過程がある。
ただ、「腑に落ちる」のもなかなか難しい。
ひとつの本から何個も腑に落ちるのは現実的ではない。
たったひとつの“気付き”を得られれば儲けもの。
大体、芽が出ずに種が植わって終わる。
過度に期待しすぎずに、読みたきゃ読んで、やりたきゃやればそれでいい。