昨今、日本ではフィットネスブーム。
と思っていたら、世界ではもっと早くもっと多くのムーブメントが起こっていた。
この記事では日本のフィットネスについて考える。
日本のフィットネス参加率
日本のフィットネス人口は、2024年現在の厚生労働省のデータによると約900万人以上。
ここ数年でジムの店舗数もその入会者も急激に増えているのは周知の事実かと思う。
が、諸外国と比べるとまだまだ少ない。
人口の何%が定期的にフィットネスクラブで運動しているかという指標を表した“フィットネス参加率”は日本が4.5%ほどに対してアメリカでは20%、ヨーロッパでは15%ほどと、以下の動画で語られていた。(参考箇所:4:30-)
なぜ日本はフィットネス後進国なのか
なぜアメリカと日本ではそんなに(4-5倍もの)差があるのかについても語られていた。
医療制度・社会保険の充実
日本は病気になっても安価ですぐに病院にかかれる。
一方、アメリカの病院ではとんでもないほどのお金がかかるので、日頃から病気にならないための生活を心掛けるために運動が当たり前になっているという。
日本とアメリカの医療費についてどれほど違うのか調べてみると【胃腸炎初診】において、日本は3千円程。アメリカでは2~4万円もかかる。
【虫垂炎の入院費】にいたっては日本が31万円~であるのに対し、アメリカは600~800万円。
そりゃ必死になって運動もするわけだ、と納得。
節制と循環
日本人はスマートな体を目指そうとした際に、食事の量を抑えてどうダイエットをするかを考える。つまり節制を考える。
一方、アメリカでは好きなものをたくさん食べ、その分だけ運動をして体重・体型をコントロールすることを考える。
つまり、食べる分だけ動き、動いた分だけ食べられると考える。循環している。
優しくするから衰える
少子高齢化が深刻化し、医療費の増大が問題になっている日本。
それは医療を充実化して手厚い補償が行き過ぎたことによる弊害ではないだろうか。
手軽に安価で、となると人間はどうしてもそれに甘えてしまう。
自身で健康を意識・管理するアンテナが弱くなる。
フィットネス感度が鈍り、平和ボケしてしまう。
つまり、優しすぎるが故に衰えていく。手厚いあまりに人間個体としての強度が落ちていくわけだ。
タイムリーなことに、先日読んだ本で岡本太郎も同じようなことを言っていた。
ただ、遅ればせながらではあるものの日本のフィットネスが伸びてきているのも事実。
日本のフィットネスと言えばなかやまきんに君。
自身の夢である「日本中の体脂肪を燃やす」ために、吉本興業を退所してアメリカに渡り、オンラインフィットネスを運営しているのが現在のきんに君。
こういった数々の有益な情報を通して日本人のフィットネス参加率が今後伸びていくことを願いたい。