現代人は忙しい。
日々時間に追われ、エンタメの消費に追われ、馬車馬のように働かされる。
タイムパフォーマンス(タイパ)という言葉が出来たくらいに、時間にうるさい。
せっかちな人が増えたな、と思う。
せっかちな現代人
街行く人を見ると、
常に急ぎ足で歩いている。
みんながみんな急か急かして生きていて、余裕がない。
なぜこんなに忙しない世の中になったのか。
そもそもせっかちとはどういう意味なのか。
由来から紐解く
せっかちの由来は「急き勝ち」からきている。
これは急ぐが勝ちという意味ではなく、
「急き」は、焦ってイライラするという意味の「急く」。
「勝ち」は、そうなることが多いという「勝ち(がち)」の意味。
病気がち、怪我がちのように、よく使われている。
故に、せっかちとは“焦ってイライラしがち”という意味の言葉。
そんなせっかちの対義語は「呑気」。
呑気は中国からきた言葉で、本来は「暖気」と書かれるもの。
日本に入ってきた際、読みが「ノンキ」に変わり、「のんびりする」「気晴らしをする」という意味になった。
暖かい空の下、日向ぼっこをする様子から、「暖かい気」がのんびりするという意味で伝わったとか。
もはや現代病の域にあるせっかち病。
普段、どうしても急か急かしてしまって、そんな自分を嫌だなと思っている人には意図的に暖かい場所に移動してみること、体を温めてみることを勧めたい。
ポカポカしながら急か急かしている人は滅多にいない。