身も蓋もない話をしたい。
男なら、誰しも一度は話したことがあるだろう“好きな女性のタイプ”について。
「好きになった人が好き」なんて、答えになっていない答えがテンプレ化しているのは、この問いが途方もなく難しいから。
そこで今回は、この問いに対する私なりの答えを示したい。
男はみんな母っ子
“好きな女性のタイプ”を聞かれたら、母を思い浮かべること。
これが私が行き着いた答えだ。
男子はだいたいお母さんが好きである。
無意識的に同世代の女の子を母と比べて生きている。
昔、学生時代に友達と“好きな女性のタイプ”について話し合ったときのこと。
言葉にするのが難しいこの問いに友達はこう答えた。
「しっかり自立していて、1人でも生きていけそうな感じ。少しサバサバしている方が良くて…簡単に言うとお母さんみたいな感じのひと。」
ああ真理だな。と思ったのと同時に、好きな女性のタイプを「母」だと友達に言えるその素直さに感服したのを覚えている。
古くからの親友でよく家に遊びに行っていたこともあって、その友達のお母さんを私も知っているからこその例えだったと思うけれど、いろんな理由でなかなか言えないことだと思う。人間は複雑にできている。
その友達は「素直の権化」みたいなやつで、いくつになってもそんな素直な人が周りにいてよかったなと今なら思える。
好きな女性のタイプ
じゃあ、お前のタイプはどんな人?という仮想の質問に勝手に答える。
(そもそも人間にタイプなんてあるのかと考え出したら迷宮に入っていきそうなので、今回は考えないようにします。)
ここまで語ってきたことを踏まえると、自分の好きなタイプを伝えるというのは自分の母について説明することと同義だというのはご理解いただいているだろうか。
ということで、私の母について綴る。
私は健気な女性が好きだ。
末っ子で、何も気にせずに生きてきた私は、何も言わずに着いてきてくれる人が好きだ。
姉がいて、母がいて、女性が多い環境で育てられた私は自信があるけど、自信がない。
好き勝手にやって、そんな自分に何も言わずに着いてきてほしいと思いながら、それで嫌われても仕方ない。と思えるほどの自尊心は持ち合わせていない。
流石に自分勝手すぎるかな…なんていつも反省と不安に駆られる。
だから、健気におしとやかに着いて来てくれる人。どんな貴方でも大丈夫だよと、ふとしたことで気付かせてくれる人がいい。
休日は化粧をして常に準備万端。お呼びとあれば、結果を出して去り際よく試合をシャットアウト。出番がなくても腐ることなく、自分の機嫌は自分で取れる人。次の試合までやることをやるだけ。そんな2ndゴールキーパーのような存在が私のタイプ。
ただ、そんな自分に都合の良い状況が簡単に手に入れられるとは、端から思っていない。
だから、私は圧倒的な存在になるために自分を磨いていく。
日々ジムでトレーニング、食事は腹八分で抑えて、気になったことは即挑戦する。ブログは書いてみるし、マラソン大会に出場して、資格も取る。身なりにも気を遣い、常に笑顔で人に嫌な思いをさせないこと。日々学ぶことを止めず、知識を知識で終わらせることなく、知恵として活用する。自分で言ったことは必ず実行に移し、自分の言葉に責任を乗せる。
そうやって、人にリスペクトしてもらえる自分であるために日々精進していこうと思う。
なによりも、常に自分が好きな自分で在るために。