「夫婦喧嘩は犬も食わない」
ことわざはどれも言い得て妙。
ただ、意味を理解するには背景となる知識が必要。
ということで知識のおすそ分けを始めます。
犬も食わない
まずは意味から。
「犬も食わない」
・誰も望まず相手にしないもの。
・雑食で知られる犬ですら欲しない程度の低いもの。
・(夫婦の喧嘩は)たいがい些細なことが原因で起こり、すぐに仲直りするものであるから、仲裁などせずに放っておくことが肝要。
そもそも、犬はなんでも食べる雑食で知られているらしい。
その特徴を使って「犬も食わない」ほど“程度が低い”と言い表したのがこの言葉。
そもそも「頼めば犬も糞を食わぬ」という言葉から派生してできたもの。
「頼めば犬も糞を食わぬ」
普段は自分で進んで行うような事でも他人が頼むとなかなか引き受けてくれない事。
自分の糞を食べる犬でも頼むと食べてくれないという事から。
似た言葉に「猫も跨ぐ」がある。
「猫も跨ぐ」
魚の好きな猫でさえ手を出さないようなまずい魚。
きれいに食べられて骨だけになった(もう食べる箇所がない)魚。
皮肉が効いていていい言葉。
結局、人の問題は人の問題。心配ご無用。
他人が介入することじゃないし、他人に介入させることじゃない。
背景を知る
猫が魚を好きなことは有名だが、犬が雑食で知られていることはこの言葉で初めて知った。
ことわざや言い伝えの意味を考えたり、自分で表現する際に物事の背景を知っているというのは大きなアドバンテージになる。
人生勉強だなとつくづく感じる。
常にアンテナを張って有用なインプットできるように意識したい。